睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome、SAS)は、
睡眠中に繰り返し呼吸が一時的に止まる病状を指します。
主な種類には、以下の2つがあります。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
(OSA: Obstructive Sleep Apnea)
- 舌が筋弛緩して気道が閉塞
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA: Obstructive Sleep Apnea): これは最も一般的なタイプで、喉の筋肉がリラックスしすぎて気道が一時的に閉鎖されることで呼吸が止まる状態を指します。
中枢性睡眠時無呼吸症候群
(CSA: Central Sleep Apnea)
- 脳からの信号が途絶えて呼吸不能
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA: Central Sleep Apnea): 脳が呼吸を制御する筋肉に適切な信号を送らないことで呼吸が止まる状態を指します。
潜在的な合併症は、高血圧、心疾患、糖尿病、脳卒中、交通事故のリスク増加など多岐にわたります。
診断は、弊財団が推奨するパルスオキシメーターによるスクリーニング検査の他にも、睡眠の状態を詳細に調べる睡眠ポリグラフ検査(睡眠検査)などによって行われます。治療としては、ライフスタイルの変更(体重減少、仰向けでの睡眠避け、アルコールや睡眠薬の制限)が基本です。中等度以上の場合は、CPAP(連続陽圧呼吸器)が一般的な治療として推奨されます。歯科装置や外科手術が選択肢となることもあります。