平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
一般財団法人運輸・交通SAS対策支援センターは、運輸・交通事業等における事故の削減・防止、安全性の向上を図り、人と環境に優しい社会の形成及び公共の福祉の増進に資することを目的として、2011年9月29日に設立されました。
それから10年、私たちは睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関するご自宅でのスクリーニング検査の提供を軸に、運輸・交通等の事業に従事する皆様の健康の維持・管理に関する事業に取り組み、延べ21万人以上の皆様にご利用いただくに至りました。
SAS対策支援センターでは、国土交通省の助成支援と病院、事業者による産官学連携により、検査の提供のみならず、ドライバー個人の安全を第一に事業者の安全対策全体に寄与していけるよう、一貫して取り組んでおります。
設立当初、「安全」と「環境」が重視されていた運送業界における管理体制は、国土交通省ならびに各事業者の皆様のお取り組みにより、昨今「環境」への改善が大幅に進みました。また世間的にも予防医学への関心が年々高まっており、SASも多くの人が知るところとなってきています。
昨年より世界はかつてない規模の疫病に見舞われており、その影響による生活様式の変化に合わせて誰もが新しい取り組みを考えねばならない時代となりました。弊財団としても「安全」と「環境」から「安全」と「健康」への寄与をと、時代にあわせて進化しており、ますますその重要性が増す時代に入ってきていると身の引き締まる思いです。
これからの時代においても、「安全」と「健康」を軸に、既存の枠組みや常識にとらわれず、新しい発信をしながら社会に貢献すべく、最大限努力していく所存です。
私たちは、10周年にあたり経営理念を刷新し、またサステナビリティについても検討いたしました。
「安全な社会づくりを、皆さまの健康から」という言葉には、これまで私たちを支えてくださった多くの方々への感謝と、私たち自身が創造し続けようとする誓いが込められています。
新しい時代においても、皆様の安全を下支えすることで少しでも事故を未然に防ぎ、健康に過ごしていく人が増えるならば、こんなに嬉しいことはありません。
これまでの皆様のご厚意に深く感謝申し上げるとともに、今後ともなお一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
令和3年9月29日
一般財団法人運輸・交通SAS対策支援センター
代表理事・理事長 別所恭一