当センターでは、運送関連業種で乗り物を運転する方の検査申込が圧倒的に多いですが、個人の健康管理としてご利用になる方もおり、様々です。
検査は手軽だというけれど、実際どうなんだろう?どんなことをするの?難しくない?そんな疑問にお答えすべく、実際に体験いただいたお客様にレポートしてもらいました。
前編では、スクリーニング検査を申し込んで受けるまでをご紹介させていただきました。今回は検査結果が届いたので、その詳細をレポートいたします。
目次
1.検査結果の到着
検査結果は約2〜3週間後に郵送されます。
A5の窓付封筒で届いた検査結果。早速開封してみました。
中には、「睡眠時無呼吸症候群 スクリーニング検査 結果票」他がホチキス留めされ4枚になっているものと、「パルスオキシメータ 実波形の見方」が2つ折りで入っていました。
病院への紹介状は入っていませんでした。ということは良好だったのでしょうか?
気になるところですが、まずは4枚の結果票を順番に見ていきましょう。
2.結果票1枚目:睡眠時無呼吸症候群 スクリーニング検査 結果票
スクリーニング検査では、最終的に睡眠時無呼吸症候群の傾向をA~Fの6段階で判定します。
まず気になる判定結果は真ん中に「B」とあります。
A,Bは正常範囲内。これを見てよかった…!と胸をなでおろしました。
ちなみに、A〜Fの傾向は下記の通りです。
■SAS傾向6段階評価について
詳しくは、検査結果を6段階で判定のページもご覧ください。
A〜Fの判定基準について、数値的には下部にある説明の通り「ODI3」の数字から判断しています。
これについては次に出てくる結果票2枚目でも解説します。
他にも、1枚目には、どのような身体の人がどのような身体状況で検査をし、総合的にどういう結果だったか、についてまとめられています。真ん中より下の検査結果の欄では、平均より血中酸素飽和度が低めであることもわかります。
ひとまず次のページに進んでみましょう。
3.結果票2枚目:Pulusox解析レポート 解析概要
これを見る前に、一緒に封筒に入っていた「パルスオキシメータ 実波形の見方」もご用意ください。
用語の説明や、数値がどういった意味であるか等、波形データをどう見たらいいのか詳しく書いてあります。
知っておくと良い用語は以下の二つ。
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[SpO2]…動脈血酸素飽和度
[ODI3]…単位時間あたりのSp02低下回(「3」は、SpO2が一定レベルから3%以上、低下する回数)
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そして、結果票1枚目でも出てきたODI3。
呼吸が止まって血中の酸素量が急激に減った時の状況がこれですが、これの数が多いほど、SASである傾向が強いということになります。
1枚目の下部、判定基準にもご注目ください。
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▼判定基準
A: ODI3 1未満
B: 1 ≦ ODI3 < 5
C: 5 ≦ ODI3 < 15
D: 15 ≦ ODI3 < 30
E: ODI3 30以上
F: 測定不良
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この2枚目で表示されている波形は上段SpO2、下段脈拍数となっており、その関係が時系列でわかります。
4.結果票3枚目:Pulusox解析レポート SpO2,脈拍数
続けて、より細かい時間で表示した波形がこの3枚目。
先ほどと同様に、上の波形がSpO2、下の波形が脈拍数です。
実波形の見方にもある通り、正常な睡眠ではどちらもブレが少ない安定した一直線の状態を維持しています。一方で、血中酸素濃度SpO2が下がり、脈が上がりっているところは振れ幅が激しく明らかに乱れています。
この状態を繰り返しているのが、睡眠時無呼吸の典型的な例とのこと。
私の場合は、確かにSpO2ががくんと下がり血圧がぐっと上がっている箇所がありますが、いずれもすぐに回復し、ランダムで特に繰り返しの傾向も見られないのがわかります。
5.結果票4枚目:自分の問診票コピー
最後のページは、自分で記入した問診票のコピーでした。
結果に対して、そういえばその日の睡眠はどんなだったっけ?と振り返るのに便利ですね。
6.別紙:病院への紹介状
今回結果が良好だったので同封がありませんでしたが、D,Eの結果だった方には紹介状が同封され、病院にての再検査をお勧めしています。
見本は以下の通り。
→「紹介状見本写真pdf」
最寄りの病院はこちらの病院一覧からお調べいただけるので、ご活用ください。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
検査機器は、メーカーも種類もいくつかあるそうですが、こちらで採用されている機器は大変精度の高いもので、SASである傾向の判定はかなり正確だとお聞きしました。
検査結果が悪かった方は、すぐに病院で再検査を行い、必要に応じて治療を行なってください。自覚がなくても、突然の事故など起こり得るのが睡眠時無呼吸症候群ですので、どうかお大事になさってください。
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たとえ検査結果が良好だった方でも、加齢や体型の変化で変わっていくものなので、定期的な検査をお勧めいたします。まずはいびきに注意していましょう。
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他にも、SAS対策支援センターの当ホームページでは睡眠時無呼吸症候群に関する様々な情報を得ることができますので、当レポートとあわせて、ご参考にしていただければと思います。
(レポートの前半はこちら)