生活習慣

悪しき生活習慣は万病のもと!

暴飲暴食傾向にある
頻繁な喫煙、飲酒がある
睡眠薬を頻繁に服用している
過労傾向にある

喫煙は咽喉頭部に炎症を起こします。また、飲酒や睡眠薬の服用、過労は咽頭の筋肉の緊張を低下させ、気道の閉塞を起こしやすくなります。これらの習慣がある人は、肥満や骨格などに問題がない人でも、SASを引き起こす可能性があります。

肥満

メタボはSAS候補 急に太った人も要注意

SASの発症原因の代表的なものの一つは肥満です。肥満の人は、軟口蓋や喉にも脂肪がつき、それによって上気道を狭め、SASになる可能性が高くなります。厚生労働省の調査によれば、30歳から60歳までの男性の3割以上が肥満であり、成人男性の肥満者数は20年間で約1.5倍にまで増えたとされます。それによって日本におけるSAS患者数も増加傾向にあります。最近急に太った人や、学生時代に比べ10キロ以上太った人は要注意です。

見た目、首の太さ

顎と顎まわりの構造をチェック

顎が小さい
下顎が後方に引っ込んでいる
小顔である 
二重顎
舌や舌の付け根が大きい
扁桃腺肥大がある

肥満でなくても、顎が小さかったり、喉が狭かったりと、頭蓋・顔面骨の骨格、咽頭腔に特徴や異常がある人はそうでない人に比べ気道が狭くなりやすく、SASになる可能性が高くなります。

顎が小さい、もしくは後ろに引っ込んでいるタイプの人は、仰向けに寝ると舌根が普通の人よりも奥の方に落ち込みやすいため、気道を塞いでしまいます。鏡の前で舌を出して喉を覗いてみて、口蓋垂や喉の奥が見えない人は構造的に気道が狭い可能性があります。口蓋垂、舌根部については、加齢などによる筋力低下により沈下してしまうことも影響します。

また日本人の顔は前後径が短く、喉が咽頭に近くまた扁桃腺が大きいので気道が狭くなりやすいといわれます。そのため日本人はSASを発症しやすい顔の構造をしていると言えるでしょう。

性別

男性はまず要注意!女性は加齢によるホルモンバランスに注目
性別でみると、男性のほうが睡眠時無呼吸症にかかりやすい傾向にあります。男性発症率は女性の約2〜3倍と言われています。
男女差がある理由の一つは体型の違いです。女性と比べて男性は太ると、上半身に脂肪がつきやすく、顎や喉へ脂肪が蓄積しやすい傾向にあります。一方女性は下半身に脂肪がつきやすいため男性に比べ発症率が下がります。
しかし、閉経後の女性はホルモンの分泌量が大きく低下し、男性と同程度までSASになりやすくなるので要注意です。

これらの特徴に心当たりがある方は、SASを発症していないか一度検査してみることをお勧めします。また、今はSASを発症していなくても上記の特徴がある方は、今後発症する可能性が高いですので、生活習慣を見直し、適度な運動とバランスの良い食事で適正体重を維持することを心がけましょう。