当センターでは、運送関連業種で乗り物を運転する方の検査申込が圧倒的に多いですが、個人の健康管理としてご利用になる方もおり、様々です。

検査は手軽だというけれど、実際どうなんだろう?どんなことをするの?難しくない?そんな疑問にお答えすべく、実際に体験いただいたお客様にレポートしてもらいました。

今回は鼻炎が気になる30代後半女性。アレルギー性鼻炎で年中息苦しいので、寝ている間にちゃんと呼吸できているのだろうか…?そんなお悩みをお持ちだというお客様の一人です。

想像以上に簡単だったとおっしゃっていた検査。実際はどんな風にやるのでしょうか。詳しいレポートをご覧ください。

1.お申し込みの流れ

検査は、SAS対策支援センターのホームページまたはFAXにて申し込みができます。

今回検査を受けることになった私は、ホームページから申し込みました。
FAXの場合は、専用の用紙をダウンロードして印刷後、記入してからFAXで申し込みします。いずれの場合も個人か法人かで入力内容や支払方法が異なります。

私は個人の申し込みでしたので、代金引換配送のみ。代引き手数料と、送料がかかります。法人のお申し込みは振り込みの対応もあり、お申し込み後に個別にご案内してくださるそうです。

⇒「検査費用の詳細はこちら

2.お申し込み

申し込むとすぐ、「スクリーニング検査申し込み受付」の自動送信メールが届きました。その後しばらくして、センターにて内容を確認後、検査機器等のお届け日、検査終了後の機器引取り日、検査料等についての案内メールがきました。自分が受け取れる日付などを返信して、あとは機器の到着を待ちます。

3.機器の到着

数日後、検査キットが宅配便で届きました。

代引きなので、その場で配送業者に全料金をお支払いします。配送料は地域によって変わりますが、私は関東なので合計6930円でした。

内訳は、以下の通りです。

  • 検査費用
  • 5,240円
  • 送料
  • 1,360円
  • 代引手数料
  • 330円
  • 合計
  • 6,930円

ちなみに法人だと、加盟団体により助成金が出る場合があるそうなので、一度ご確認いただくことをお勧めします。

それでは早速開封してみましょう。

4.開封

送付ご案内と、パッキンに包まれた箱が入っています。

箱には、精密機器のため取扱注意、とあります。
パッキンには、予備電池も一緒に入っていました。寝る前に電池切れになっても、これがあれば安心です。箱を開けると、問診票と検査手引きの紙、そしてスポンジに挟まれて検査機器が入っていました。精密機器ではありますが、思ったより小さくて軽いので、拍子抜けしました。これなら眠っている時も邪魔にならなさそうです。

そしてピカピカ。良く手入れされており、清潔感があります。こうしたレンタルの機器は繰り返し色んな人に使われているため、もっと年季が入ったものが来ると勝手に想像していたので意外でした。

本レポートを書く際、清潔の秘訣について伺ってみたところ、SAS対策支援センターでは毎回返却された機器とケースを洗浄してから次の検査へまわしているそうです。ただ新品ではないので、その点ご了承いただける方がお申し込みください、とのこと。

ちなみに箱などの梱包材は、返送のためにそのまま一時保管しておくと便利です。

5.問診票の記入(検査前)

検査後記入する箇所もありますが、先に一度記入。SAS対策支援センターならではの項目も。
問診票を見てみると、性別や年齢、体重といったよくある項目のほかに、検査日の健康状態や血圧、投薬、鼻づまり有無や扁桃腺肥大といった、睡眠時無呼吸症候群と関わりの深い項目が並びます。検査当日の飲酒についての質問もありました。

続けて、検査記録を記入する欄があります。1日目、2日目とあり、途中で外れてしまった方向けに2回検査することもおすすめしています。

そして日常生活に関するアンケートがありました。日中の眠気や、睡眠状態について4段階のチェックマークをつけていきます。これらの、予めわかることは記入しておきました。

→「問診票見本pdf

6.いざ、検査

検査を受けてみましょう。機器の装着から実際の検査まで。
「検査機器の装着方法」の用紙を見ながら、実際に装着してます。イラスト入りなのでわかりやすい。

→「検査手引きpdf

まず腕に巻いて、マジックテープのバンドを調整して締めます。利き手でないほうが良いと思います。

その後、プロープと呼ばれるクリップを指に取り付けます。

よく見ると、クリップのところが指先の形になっているのですが、お分かりになりますでしょうか。
これを目印に上下間違えずに取り付けましょう。

クリップの中にあるセンサーが、爪から酸素量を測定するそうなので、マニュキュアなどはNGです。爪の生え際にセンサーの発光部が当たるように微調整。爪が長すぎると先がつかえて入らなさそうなので、あらかじめ切っておくと良いと思いました。

ちなみにクリップの中を覗いてみると…

赤く発光したセンサーが見えますね。

取り付けたら、次に進みます。

電源ボタンは長押しでON。

液晶に数字やマークが出てきました。これで測定が開始されています。脈拍レベルが2段階以上だと安定していることになるそうです。低いときは位置を微調整してみましょう。安定する場所が見つかったらOKです。

あとはこのまま寝るだけとなります。

機器の液晶には、脈拍と酸素飽和度が表示されるのですが、バックライトもあり、ボタンを押すとオレンジ色に光りました。
シンプルながら、暗い中でも使いやすい仕様になっているんですね。試した時のこの写真では明るいですが、分かりますでしょうか?

自分の脈や酸素量などを普段目にすることがないので、リアルタイムに変わるその数字は、何だか新鮮な気持ちで眺めてしまいました。念のため明るいところであらかじめ操作したのですが、全然難しくなかったので寝る前でも大丈夫です。

これで練習もバッチリなので、あとは夜を待つだけとなりました。

夜、寝床で装着してみると、小さいとはいえやはり少し違和感が。落ち着いた環境だと少し気になるかもしれません。しかしそれも束の間。指を押さえられている感じが気になるなあ、と思っていたものの、すぐ慣れたようで早々に寝てしまい、問題ありませんでした。

7.朝、検査終了

寝て起きたら、検査完了。
朝、目が覚めふと手を見たら、まだちゃんと装着されており、数字が動いていました。取れていたらどうしようと思っていましたが、無事測定できたようで、一安心。

電源スイッチをOFFにします。

8.再検査?

検査は、1度の貸し出しで2回できるようになっています。
実は連日いまいち体調が悪く、鼻炎の症状が悪い日で粘膜の腫れにより気道が狭く息苦しかったので、翌日もう一度検査してみました。

機器が外れてしまうなど、うまく検査できなかった方のために再検査できるようになっているそうです。特に気になることがなければ1度で全く問題ないそうなので、ご安心ください。

9.問診票追記、返送

返送して結果を待ちます。

問診票に、検査日や睡眠時間などを追記します。機器セットを箱に収めて袋に返送伝票を貼り、引き取り日に配送業者さんに渡して完了。

あとは、検査結果を待つのみです。
体調不良だったこともあり、気になるところですが、結果は後半にて、ご紹介したいと思います。

(前編終わり。後編へつづく