SAS起因の交通事故が多発
SASは歴史が浅く、日本では2003年の山陽新幹線岡山駅居眠り運転がきっかけとなり注目されるようになりました。それまでドライバー責任とされてきた居眠り運転は、企業・運輸交通業界全体の責任とみられるようになり、SAS対策は生産性の向上やコンプライアンスの遵守だけでなく、より高次の社会貢献や配慮を果たしていくために重要だと考えられるようになりました。
平成から令和へとうつり、多くの取り組みが変革を迫られる不確実な時代の中、
弊財団のあゆみもまた決して平坦なものではありませんでした。
設立からのあゆみを振り返るとともに、つぎの10年を見据えて、
時代に合わせて変化し続けていきます。
SASは歴史が浅く、日本では2003年の山陽新幹線岡山駅居眠り運転がきっかけとなり注目されるようになりました。それまでドライバー責任とされてきた居眠り運転は、企業・運輸交通業界全体の責任とみられるようになり、SAS対策は生産性の向上やコンプライアンスの遵守だけでなく、より高次の社会貢献や配慮を果たしていくために重要だと考えられるようになりました。
設立当初は情報も少なく検査も受けづらい社会体制であった為、産官学での連携体制を整え検査がしやすい仕組みを構築しました。運輸・交通事業者の検査を推進、運転士の安全と健康を支え、社会の安全に寄与しています。
設立5周年を記念して、皆様への感謝を表すとともに、これまでの業界の取り組みによる各種研究の発表会を、関係者の皆様にご協力いただき執り行いました。情報交換の場としてSASへの知見や交流を深め、一同SAS対策を一丸となって取り組む姿勢を新たにいたしました。
個人情報の取り扱いにおいて、昨今ますます関心が高まる中、より安心・安全にご利用いただくために、プライバシーマークを取得いたしました。プライバシーマークの中でも、保健医療福祉分野のものを申請・取得しております。多くの皆様により安心・安全にご利用いただけるよう、努めて運用を行っております。
SAS対策支援センターでは、設立当初よりコニカミノルタ株式会社製の医療用パルスオキシメーターを導入しており、安定して高い精度の検査結果を提供して参りました。2021年の新製品の発売とともに、新型機器も順次導入しており、より一層の精度向上と安定した検査結果の提供に努めて参ります。
財団設立から2021年までの10年間の統計では、202,203人の方が弊財団を通してSASの検査を受けられました。検査機器は約1,400台を保有しています。
新ビジョン『「安全」と「健康」ですこやかな未来へ』では、これまで培った交通業界への安全寄与の実績をベースとし、今後はより広い世界へ目を向けて、社会全体の安全と健康を目指していく所存です。
皆様との関係を大切にしながら、SAS対策支援センターはこれからも、時代に合わせて変化し続けていきます。